奥穂高岳登頂!

二日目 7月25日(月曜日)

夜中に激しく降っていた雨が止んだのは午前2時ごろ。

テントから顔を出して空を見上げると、星が煌めいていた。

辺りは真っ暗、声を潜めながらも感激の声がもれる(^▽^)

涸沢ヒュッテまで、ヘッドライトを頼りにトイレを済ませてくる。

ランプをつけて必要最低限のレインウエア、ダウンの防寒着

お菓子やパン、飲み物をサブザックに入れ、

3時50分、いざ出発!

 

星は消えてしまったけれど、山陰ははっきりと見えていた。

 

ヘッドライトの灯りを頼りに進む。涸沢小屋から樹林帯を登り雪渓を横切る。

空が青い!奥穂に辿り着くまで、このままのお天気だったらな〜と願う。

此処からザイテングラートだよと隊長。

まだまだ空は青〜い♪

 

下を向いて歩いていたら、「上がった!」との隊長の声に後ろを振り向くと、

常念岳の横から御来光が!急いでカメラを向けた。

ちょっと遅かったかもしれないけれど、何とも言えない美しさに暫し佇む。

 

朝日が、ザイテンのお花畑を優しく包む時間。帰りにゆっくり撮ろうと、先を進む。

 

雲海に前穂高の勇姿。あ〜雲が多くなってきたよ〜

こんな空も大好きだけどね〜

 

  

ザイテンから約1時間で「穂高岳山荘」に到着。丁度6時、20分の休憩をとる。

これから先は、鎖や梯子と緊張の登り。三点確保で充分に気をつけるようにと指示される。

ストックはザックの中に入れたが、後ろ頭にぶつかって帽子がズレて気になった。

1時間弱で山頂に到着。(7:15に、ツーショットの写真を撮ってもらう)

  

 

 

周りの山々はガスが掛かっていて、大パノラマは期待出来そうにも無かったけど、

これだけの天気に恵まれたことを感謝しなくては!もう、バンザ〜イです(^o^)/

 左下にいる女性のパートナーが、この後「ロバの耳」まで行ったが、

心配でたまらないといった様子だった。旦那さん、もどってきての感想は

ナイフのように切れ落ちていて怖かったと。。。

 

なんと、ガスが晴れて、ジャンダルムが!!もうー大感激!

 

そして槍ヶ岳も!なんて素晴らしいんでしょう。

暫く山頂から離れられませ〜んo(^▽^)o

 

上高地の河童橋も見下ろせました。

 

槍ヶ岳への山々の稜線も現れ、大満足です。

隊長は独身の頃、槍ヶ岳に3回登っている。2年前には40年ぶりに、4回目の登頂だった。

 

大迫力のジャンダルム。

 

8時10分、1時間近く山頂で至福の時を過ごし、いよいよ下山です。

前穂に向かう登山者も結構いたけれど、お天気が心配な空模様に・・・

今日もテント泊なので、時間はたっぷり^^

お花を撮るのが楽しみだったので、ゆっくりと周りを見ることができた。

 

    

Q隊長は、なんのお花を撮っていたのでしょう。可愛いクモマグサでした。

 

  

下りも慎重に、油断大敵!岩伝い梯子や鎖場は、けっこう好きです^^

 

  

穂高岳山荘に無事到着。隊長は、二十歳代に8回もお世話になった懐かしい山荘の前で嬉しそうです。

 

雪渓を横切る。滑り落ちたらと思うと、ぞ〜〜〜とします.

いよいよザイテンのお花畑で〜す♪

シナノキンバイ 

 

シナノキンバイ

 

ミヤマダイコンソウ

 

タカネヤハズハハコ

 

ハイマツ(雄の球花)

 

ツガザクラ

 

 

コイワカガミ

エゾシオガマ

 

タカネニガナ

 

 ミヤマアキノキリンソウ

 

ヨツバシオガマ

 

ヨツバシオガマ

 

ミヤマキンポウゲ

 

ゴゼンタチバナ

 

 

イワベンケイ

 

ハクサンイチゲ

 

ウラジロナナカマド

 

オオヒョウタンボク

 

モミジカラマツ

 

 

 アオノツガザクラ

 

 

 その他にもイワオトギリソウ、キバナノコマノツメ、

マイヅルソウ、などなど。

見逃した花も沢山あったと思う。

色々な花が一面に咲き誇るお花畑に

暫く座り込んでいたい気分だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コバイケイソウの群落

 

ザイテンのお花畑の花は、見渡す限り素晴らしかった。

 

  

涸沢小屋に12時前に到着。なんと、4時間近くも掛かってしまった w(@o@)w

早速、小屋のテラスで乾杯〜!涸沢小屋のラーメンはとっても美味しかった。

食べてしまってから写真を撮るのを忘れ、これは他の人のを撮らせてもらいました〜/(^_^;)

ソフトクリームも大変美味でした。

 

  

食べていたら、突然降り出した雨と雷!小屋の中に入れて頂いた。

またまた食べてから気が付いて撮るし〜右は他の人のをパチリ-☆

沢山の登山者と話が出来て、楽しい時間が過ぎる。北穂からも続々と降りてくる。

テントに戻っても狭い中で、じっとしていても仕方がないし

夕暮れ近くまで、尽きない山の話で盛り上がった。

  

雨に濡れたテラスにて。降ったり止んだりを繰り返していた。

テント村の住民も少なくなっていた。(一番左のオレンジ色が我が家)

 

  

北穂への急登にはニッコウキスゲの群落が、一番きれいな花の盛りでした。

 

  

草の中でひっそりと雨宿りのクルマユリ。右の花は?調べても分からなかった。が、

ピカリ☆さんから、この花はミヤマカラマツの花が、既に少し実になりかけている姿と教えて頂きました。

 

  

エンレイソウの果実と雨に濡れたニッコウキスゲ

 

6時ごろ、涸沢ヒュッテから見る山の風景。

相変わらず雨が降ったり止んだりで、テントの側では食事の支度も出来ず

ヒュッテの屋根のあるテラスで、今夜はスパゲッティを作った。不評・・・

お隣のご夫婦は本格的な料理を作られている。慣れていらっしゃるんだな〜と感心する。

山の診療所から30代位の女性が青い顔をして出てきた。

一人で奥穂高に初めて登ったが、食欲もなくフラフラしながらやっとのこと降りてきたとのこと。

雨にも降られたらしく、無事で良かったと思うが、無茶だな〜とも・・・

明日は早めにテントを撤収して下山することにして、7時に就寝。

しかし、10時ごろから明け方まで、激しく降る雨音に、中々眠る事が出来なかった。