秋の笠が岳登山(二日目)

 

9月23日(火曜日)晴れ

朝4時半起床。白じんだ空に星がまだ輝いていた。

5時に朝食を済ませ、いよいよ念願の笠ヶ岳へと出発!!

  

鏡平山荘の前で。5:40に出発。

雄大な山々を眺めながら最高に贅沢な山歩きがはじまる。 

  

 山は紅葉が始まったばかりなのか、それとも遅れているのかな?

色づいた葉を良く見ると、あまり綺麗ではない。暑さで焼けてしまったのも多かった。

 

  

出発してから20分位登り、静かな鏡池を望む。ひとりで写真を撮っている人が見えた。

 

 

焼岳と乗鞍岳。言葉にならない美しい朝の山景色。

 

 

6:30に弓折乗越。青空が広がる〜〜

 

 

朝日に照らされる紅葉が眩しいくらいでした。そして鷲羽岳の雄姿が!(望遠で撮る)

 

 

出発して丁度1時間。弓折岳頂上にて。

 

  

 

  

紅葉もそこそこ楽しめて、花もそこそこ咲いていて、^^もう少しゆっくり撮りたかったなあ〜

 

  

歩きやすい稜線が続く。写真を撮っては遅れがちの私であったが、足取りは軽く?すぐに追いつく。ハア〜ハア〜

 

まだ、ピンク色のチングルマが風に揺れて、なんとも素敵!

思いザックを背負ってかがむのは、ちょっと苦しいけど頑張って撮っちゃう〜

 

歩いてきた稜線を振り返る。ずーっと槍・穂高が視界に入ってる((^^))

 

 

足元にも秋を感じ、清清しい空気を胸いっぱいに吸い込みながら一歩一歩進む。

こうして気持ち良く歩けるのも、整備をしてくださる方たちがいるからなんだな〜と感謝しつつ。

 

真っ赤に紅葉したウラシマツツジがハイマツに映える。

足の付け根が痛むと、登りが辛いQ隊長。私のストックを渡し、4本足で頑張ってもらう。

二人の兄も弟を気遣いながら、歩調を合わせて励ましている。「もっと鍛えなきゃだめだよ〜」って。。。

 

大きな山を登りきったところで、デーンと笠ヶ岳の雄姿が!!感動の一瞬だった。

 

 

途中、兄二人はザックをデポして抜戸岳に登る。私達二人は遠慮?して先を進むが、

あっという間に追いつかれる。でも、登りたかったな〜σ(^_^*) 

標識は笠新道への分岐である。笠新道から登ってきた人であろうザックが二つデポしてあった。

笠ヶ岳に登ってから再び笠新道を下る。日帰りでくる人も多いのだ。

健脚の兄達は「笠ヶ岳は自分たちだったら日帰りだなあ」と言う。

Q隊長は「山は楽しむところで、ゆっくり景色を見ながらが良いんだよ」なんて言ってる^^

何年か前に「兄弟で山歩きしようよ」と言っていたのはこの私。

実現して本当に良かったと思う。

 

 

  

抜戸岩、此処を通り抜けると良いことが待っていそうな〜

 

そうです!あと一息で笠ヶ岳です!!左下を見下ろすと、播隆平と播隆池。 

 

 

山荘に行くまでの登りは、平たい石が積み重なったようになっていて、少々歩きにくい。

笠が岳山荘も、とても綺麗だった。宿泊手続きは後にして、

ザックを下ろし、笠ヶ岳山頂を目指す。

兄二人はあっという間に到着!我々はゆっくり〜ゆっくり〜〜

山頂で4人揃って写していただきました。

そして、山頂からの絶景を堪能する。

 

 

去年、一昨年と自分たちが登った山々がとても懐かしく、愛おしかった。

水晶岳・鷲羽岳・野口五郎岳・双六岳・三俣蓮華岳・・・

 

 

 立山がドーンと!左後方には剣岳。手前は雲ノ平と小さく雲ノ平山荘が見える。

 

 

穂高は迫力満点だ。

 

 

今年の7月31日に登った黒部五郎岳が手前。奥は断念して宿題となった薬師岳・・・

右写真は谷間に黒部五郎小舎が見える。

 

 

山頂で、充分に景色を堪能して笠ヶ岳山荘へ!

小笠はすぐ後ろにあるが、登らなかった。

 

 

部屋の名前は穂高。窓から槍・穂高がまるで絵のように見える。

8人部屋だったが、4人でゆうゆうと使えた。

 

    

薪ストーブが暖かい。外はガスってきて、夕日は望めなかった。でも大満足の一日だった。

今日の宿泊人数は35人くらいだった。夕食も品数が多く、とても美味しく頂きました。

 

すっかり辺りが暗くなった頃、(6時半)70歳くらいの男性が到着。

宿泊の手続きをしていて吃驚!夕食は疲れているのでいらないが、ホットミルクを

10杯くださいと頼んでいる。しかも奥さんが後から来ると言うのにも驚きだった。

真っ暗なのに、置いてくるか〜〜ヘッドライトを付けているから大丈夫と言うが、そういう問題ではない!

暫くたっても到着しないので心配になった。お客の一人が雨具に着替えて迎えに行った。

雨が降ってきたのである。山荘までの登りは岩だらけなので、足元が滑りやすく危険。

やっと山小屋に着いたときは全員安堵した。ヘッドライトの電池切れにも驚いた。

笠新道を8時半に登り始め、10時間掛かって、やっとのことで着いたのである。

上の兄は、無謀だと怒っていた。中高年の遭難が増え続けているのは、無計画なことと、

自分の体力を過信していることなのではないだろうか。

二人は、インターネットで調べたと言っているが、時間は人それぞれなのに、まったくも〜である。

毎年、山小屋でこのような人に遭遇する。残念なことだと思う。

 

深夜は風雨の音で、眠れなかった。と言っても早く床につくので結構眠っているんだよね(^_^)

明日はいよいよ笠新道を下る。

 

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