3日目 8月7日(火)晴れ
真砂岳分岐から竹村新道を下り、湯股へ
4時半頃、身支度をする。朝食は5時。 その前にご来光の写真を撮るため外へ出た。 今日も良い天気!ありがたいと感謝しながらカメラを構えた。 |
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空が少しづつ赤く染まっていく。祈るような気持ちでご来光を待つ。
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やがて朝日が槍を赤く染めてくれるのではと期待するが・・・ |
雲が多いせいか、気に掛かる。 |
私としては、 これが精一杯の一枚だった。ダイナミックなショータイムは一瞬である。 この後ガスが出て、一時何も見えなくなった。
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食事風景は昨夕と同じで、配分が・・・・何とかならないのかしらね〜(-"-) 山小屋の朝は皆忙しい。トイレも外に2つだけだし〜早めに立つ人を見送る。 たけちゃんとてるちゃんは、これからワリモ岳・鷲羽岳を歩き、 三俣へ下る。双六小屋を通過、鏡平まで一気に歩くそうだ。凄い! お二人はかなりの山を歩いてらっしゃるので健脚である。私達だったら双六小屋泊まりで間違いなし! 茅ヶ崎のご夫婦も同じコースを歩かれる。埼玉の男性はこれから雲ノ平へ下り、高天原の温泉に入ると嬉しそう〜^^ ブナ立尾根からご一緒の楽しい仲間ともお別れである。ちょっと寂しい気持ちになる。私のHPをお知らせした。 (帰宅してから海老名のたけちゃん・てるちゃんご夫妻、埼玉のJanomenomonさんが訪れてくださった!嬉しかった〜♪)
5:45 出発!朝もやの中、お世話になった水晶小屋を後にした。 また来ることはあるだろうか・・・
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これから真砂岳の分岐点へと向かう。 |
崩れやすい土質なのか、下を覗くとぞっとする。 |
分岐点までは2時間近く掛かる。アップダウンを繰り返しながら。 寝不足のためか、いま一つ元気が出ない。 |
Q隊長は明るい!へぼ隊員を時々気遣ってくれる 優しいところもあるんです〜(^o^) |
振り返って見る水晶岳はやっぱりカッコイイー!!
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ドアップしてその勇姿を讃える!!あの頂に立つことが出来たことを感謝しながら。 山頂には何人か立っている!私は手を振りながら、大きな声で「ヤッホー」と叫んだ!
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立山を望遠で撮ってみた。(今回はお天気が良いせいか、雲海を見ることはなかった。) 朝もやがどんどん晴れて、山々が目覚める。素晴らしい勇姿を眺めながら次第に元気になってきた。
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ミヤマアキノキリンソウ |
ハクサンフウロ |
シナノキンバイとハクサンイチゲ |
タカネヤハズハハコ
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槍をバックにお花畑が素晴らしい〜〜もっとゆっくりしたい所である。 しかし、山は甘く見ては大変なことになる。とにかく、裏銀座は大きい。 日程も余裕をもって計画しなければならないところが、空いている所以かもしれない。
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真砂岳をまいて行く。何だか細い道のように見える。 |
7:45 此処まで丁度2時間だった。 このまき道は少し怖い。崩壊している箇所もあり、慎重に歩く。 |
やがて下りに入ると、今回初めてクルマユリに会う。 道の両側に沢山咲いていたが、時間がないのでじっくり撮れない。 |
コバイケイソウとクルマユリの群生。 |
歩きやすいように木で階段を作ってくれていた。 |
ミヤマトリカブトの紫色が綺麗〜 |
Q隊長が下りの道を確認している。本来は目の前にある南真砂岳へは行かないのだが その頂から槍ヶ岳がドーンと大きく見えるのだと、ここから引き返してきた登山者に聞いていたので 休憩を兼ねて、寄り道をすることにしていた。 |
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広い山頂は休むのに丁度良い。槍ヶ岳が目の前にあるように大きかった。 大休止をする。「カメラは此処までだよ」と、隊長から仕舞う様に命令が下る。
これからはかなりの急坂に遭遇する。途中、縄が設けられている箇所が多い。 長丁場なのでゆっくりは出来なかったし、足は痛くなる。
初めて10人くらいのパーテーに出会った。年配の方たちに少し若い人が一人。 Q隊長が、大変だったでしょうと聞くと、先頭にいた男性が「なんの此れしき」と豪語した。
竹村新道の歩きはその後誰とも会わず、熊よけの鈴を鳴らしながら、へぼ隊員はよたよたして やっとの思いで湯股に下りることができたのである。
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湯股温泉「晴嵐荘」の玄関前にて。 湯船に温泉が溜まるまで、少し散策する。 |
その前にはキャンプをしている家族がいらした。 自分で掘って温泉の湯船を作っている。楽しそう〜^^ 何処を掘っても温泉が! |
前に流れる川に入ってはしゃぐQ隊長〜 冷たいよ〜とご機嫌!隊員はそんな元気ないよ・・・
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この林を下って来たのだ。また登山口でもある。 |
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この吊り橋を渡って、林道に出る。道しるべにあるように、珍しい墳湯丘(ふんとうきゅう)があるが、明日見に行くことにした。 温泉は勿論かけ流し〜なのに時間になると止めるのは、電気で汲み上げるからだそうだ。節電である。 白濁湯の気持ちの良い温泉に浸かって、足を揉み解して疲れを取った。キャンプの家族も入りに来ていた。 宿泊客は私達と、家族の内のおはあちゃんとお孫さん二人は素泊まり。そして明日水晶岳を目指す男性一人。
この山小屋には山には登ったことが無いという男性と、良くお話をする女性。それに此処の主ともいう大将の三人がお世話をしてくれる。 オーナーは竹村新道を造った竹村さん。今は大町に在住とのこと。 午後3時ごろ、大将が大きな荷物を背負子に担いで吊り橋をヒョイヒョイと渡ってきた。食料などである。 車が通れないので、林道を3時間近くかけて(この方はそんなに掛からないと思う・・・)歩いてくる。そして、直ぐに調理に取り掛かった。 大将は山男だ。山小屋の食事をもっと美味しくと、信念を持って作る。素晴らしい〜〜
今日の夕食は釜飯と味噌汁、蕎麦と肉じゃがである。しかも暖かくてとっても美味しい〜デザートのゼリー付〜♪ 今日は空いていて、三人だけだった。山の話で盛り上がる。ちょっと寂しいけど・・・ Q隊長が道の厳しさを脅かすものだから、明日の竹村新道やめようかな〜なんて男性が心配する。まったくも〜だ!
休む前に又温泉に浸かった。かけ流しはストップしていた・・・でも気持ちが良い。 お日様に干した布団がふかふかで気持ちが良い。そして深い眠りについたzzzz |
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8月8日(水)晴れ湯股温泉「晴嵐荘」を後にして、
林道を3時間近く歩き、出発地点だった高瀬ダムへ
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朝早く(5:30ごろ)起きると、水晶に向かう男性が食事をしていた。 お天気もまずまずで、安心である。雨が降ったら滑りやすい道なのだ。 私たちはのんびりしていた。6時半前にザックを背負って出発する男性を見送った。 Q隊長はこの日の夜まで「無事に着いたかな〜」なんて心配していた。 朝食も大変美味しかった。そして出発の前に墳湯丘へ行ってみることにした。
川の水の色が何とも言えない美しい色をしている。 |
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クサボタンかな? |
吊り橋を渡りきったQがカメラを向けている。 この先右を行けば墳湯丘へ。左は北鎌尾根の登山道になる。 |
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右、三俣山荘方面とあるが、崩壊していて今は行けない。 |
槍ヶ岳北鎌尾根の道?何だか凄いことになっている 本当に行けるのだろうか? |
烏帽子に登ってから、こんなことが病みつきになりそう〜(^^)v |
此処は何処を掘っても温泉が湧き出てくる。 川に流れ込み、湯気が立つ! |
な、何と言う物体だ!!初めて目にする不思議な形!どうやって造られたのか、謎である。 石灰岩で出来ているので、脆いそうだ。高さ3mになる。これがあと2,3個あったそうなのだが、川に流されたり、 壊れたり、中には壊してしまう愚かな人間がいたそうな・・・もったない!
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けっこう大きいのだ!これまでになるのにどの位に年月が? あまり知られたくない気もある・・・
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誰かが掘ったのだろう、中はかなりの熱さだった。 入るのには川の水を流しいれないと、 到底入れない。この前にキャンプをした後があった。
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山荘の女性が教えてくれた、地球最古の原始の生物が 此処に存在すると言う。顕微鏡写真があるそうだが、 竹村氏が持っているそうだ。 この生き物は硫黄成分を食べて生きている。 |
大変お世話になった晴嵐荘に別れを告げて、いざ出発! 川原で詩の朗読の練習をしていた女性に声をかけて手を振った。 気がついた彼女は私達が見えなくなるまで手を振ってくれた。 林道と言ってもコンクリートではなく、とても歩きやすかった。 |
緑に囲まれて、清流の音を聞きながら 気持ちの良いスタートである。 |
この花はカンゾウと言って、薬草になると山荘の女性に 教えてもらった。白い綺麗なアジサイに似た花だ。 |
ヤナギランのピンクが綺麗〜 |
この花がカンゾウ。 |
鶯の声を聞きながら森の木立の中を歩く。
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毒キノコ?大きかった! |
老夫婦が軽装でやってきた。晴嵐荘へ来る途中。 まだ歩きますか?と。 もう少しですよと励ます。初めて来たそうだ。 間をおいて、ザックを背負った老夫婦と出会う。 3時間、ハイキングにしては長いかな? でも、此処は紅葉の頃、素晴らしいだろうな〜と思った。 |
山からの水が川に注がれている。 |
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冷たくて美味しい水をすくって飲む隊長。 |
針の木岳が見えてきた!気温が上昇してとても暑い! |
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トンネルの出口で釣り人の二人ずれが歩いてきた。 「気の利いたレストランはないか?」と。 2時間歩いたらありますよと答えた。
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高瀬ダムのダム湖。もう直ぐだ。 長いトンネルをもう一つ歩けば最初の出発地点だ。 その入り口で、私たちくらいの夫婦に出会った。 今日、晴嵐荘に泊まって、水晶岳を目指すとのこと。 竹村新道を使うのは2度目だそうだ。 もう来ないだろうと思っていたが、また来てしまったとご主人が言う。 まだ、お天気が続くと良いなと無事を祈る。
高瀬ダムに到着!タクシーが何台か待っていた。 まだ予約をしていなかったが、一台のタクシーが此方に向かってきた。 やったーと喜んだ!そうしたら最初に此処に運んでくれた人だった。 又も吃驚!そして運転手さんが言うのには。 今日、烏帽子岳へ行く登山者は百人もいたそうだ。 ブナ立尾根は数珠繋ぎ?すご〜い!! 私達が登ったときは、たったの4,6組くらいだったのにね〜 何だか得したみたいだった。
こうして夏山を今年も無事に登ることが出来ました。 来年も裏銀座を楽しみたいと願って、夏山レポを完成!
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長いレポを最後まで見てくださってありがとうございました。 この山行きの行程時間はあてになりませんので、あしからずm(_ _)m
ご自分のペースを知ることが大事だと思います。山小屋には遅くても2時までには着くようにしましょう。 |
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