静寂なる高天原

4時起床。4時30分にお弁当を受け取り出発した。

今日は雲ノ平へ。一日各庭園を散策する予定であった。

それが、行き会った一組のご夫婦と話をしたことから行き先を変更!

Qさんは不安な表情〜あずさは思いっきり喜んだ。

しかし、決断したのは隊長であるQさん。さ〜ガンバ!!

 

 

     

5:20雲ノ平へと出発!テント場の横を通る、沢沿いを歩く。

 

 

 

    

ミヤマハンノキ    どんどん下る。

 

 

     

黒部の源流?冷たくて美味しい水がいつでも喉を潤してくれる。

あの丘を越えると雲ノ平である。ジグザグに登っていくので時間が稼げる。

 

 

 

    

黒部の水源の碑

 

 

ロープが張ってあり、岩で滑って落ちないようにしてある。

 

 

  

雲ノ平へと登った時の360度のパノラマ〜三俣蓮華岳だ。  チングルマとコイワカガミ

青い空に映える山々が素晴らしい!

 

 

  

7:20に着き、ここ日本庭園で朝食タイム。三俣山荘のお弁当は美味しかった。

この広い大地!日本庭園

 

 

 

雲ノ平にとうとうやってきたんだ〜黒部五郎岳が見える。

北アルプスのど真ん中!夢にまで見た景色である。(スイス庭園)

 

 

 

  

黒部五郎岳のカールが美しい。

手前はハクサンイチゲの花畑

ハクサンフウロも沢山咲いていた。

 

 

 

8:13水晶岳が大きく迫ってくるようだ。

 

 

  

いよいよ 庭園木道歩きになる。

黒部五郎岳と北ノ俣岳

 

 

雲ノ平の庭園に突き出た水晶岳!今日はここでゆっくりと散策だ〜と

肩の力も抜けてリラックス状態!(スイス庭園)

 

 

   

                  祖父岳               キバナシャクナゲが少しだけ。

                               もう終わりかけているのもあった。

                          

   

 ここで、一組のご夫婦と出会う。私は声をかけた。

どちらからですか?と「高天原からです。」とにこやかに返事が

帰ってきた。素晴らしいところだったこと、そんなに大変では

ないと言う。そこでQ隊長は「予定変更!」と緊張した面持ちで

あずさ隊員に告げた。「ヤッター♪」と大喜びのアホ隊員!

この先の厳しさなんぞ知らずして・・・ 

 この道で予定を変更〜

 

 

 

 

赤い屋根の 雲ノ平山荘。本当は今日、この辺をぶらぶら散策して、雲ノ平山荘に宿泊する予定だった。

 

 

 

 

これから一気に500mを下っていく。

想像も出来ないくらいだった。

下りに弱いあずさは、少し心配はあったものの、

高天原の魅力に惹きつけられるように進んでいく。

 

 

 

 

雲ノ平山荘前の急坂を下り、木道を左折。ここは奥スイス庭園。

堂々とした薬師岳が聳える。ここから高天原峠へと続く道を歩く。約2時間30分くらい下っていく。

 

 

 

    

途中で 長〜い梯子を慎重に降りる。

 足元を確認しながら、このような梯子がもう一つある。

(合計3個)

 

 

 

    

ほっとして、板の橋でパチリ。水源の多い所である。

 

 

 

 

  

冷たい水の補給で元気付けられる。

 

 

 

 

 

 森に囲まれた、緑の大地高天原。やっとの思いで此処まで来れた者だけが知ることのできる美しい場所。

懐かしいような、心の落ち着く静寂な空間だった。奥に薬師岳が。

 

 

    

 ニッコウキスゲがこれから盛りになるようだ。

 ワタスゲもゆれている。

 

 

 

   

 高天原山荘に丁度12時に到着。ザックを置いて、まずは昼食をと、うどんを注文した。

こしがあって美味しい。30分程、食事と休憩をして受付を済ませてから温泉へと向かった。

歩いて20〜30分くらいの所にある。今にも熊が出そうな道。

下手な歌を歌いながら歩いた。温泉に着いて、さらに20分

くらい歩いたところに「龍晶池」がある。此処にも必ず来たかったので、温泉は後にして先をすすんだ。

 

 

 

龍晶池

 

正に神秘的な池である。

人も少なく、撮影場所には最高のロケーションである。

ただし、腕による・・・・

色々な方向から撮ってみた。

もう少し空が青かったら、池の水の色も

違ったのかな〜残念・・・

 

 

 

    

 

 

 

 

   

 

 

 

     

      女性専用風呂(天井は無く、囲まれている)右:男性露天風呂は三つもある。内一つは混浴だが無理!

 

 

 

 

此処は雲ノ平の山荘からお風呂だけ入りに来る人が多い。

学生さんの団体さんにも行き会った。

雲ノ平でテントを張っている若いご夫婦は

此処でゆっくりして、高天原山荘にも一泊して行った。

誰もいない温泉を写すことは不可能だった為

皆さんの了解の下撮りましたが、白く塗らせて頂きました。

三日間の汗を奇麗に流し、賭け流しの素晴らしい温泉に

浸かり、至福の時をたっぷりと過ごしました。

 

 

 

    

チングルマの綿毛と マイズルソウ

 

 

    

 

 

 

       

山荘へと続く道。

山荘の夕食は5時半。なので温泉に2時間近くいた。

帰りもゆっくり、高天原の午後を満喫する。

ニッコウキスゲの鮮やかなな黄色と

白くて可愛いワタスゲが風に揺れていた。

ずーっと守り続けたい、絶対に荒らされたくない

神聖なところ。

 

 

 

高天原湿原のニッコウキスゲの黄色が鮮やか!

 

 

 

 

 

 白いワタスゲが風に揺れている。言葉はいらない、夢の様な心地・・・

 

 

   

 

いつまでも飽きない風景。ずーっと此処でまったりとしていたいものである。

 

山荘前の 小さな池の周りにミヤマキンポウゲが可愛い。

 

 

 

 

 ここでも山小屋にしては大変美味しい夕食である。

手作り豆腐に山菜手打ち蕎麦。

野菜の天ぷらに肉じゃが、味噌汁・ご飯

どれも美味しい〜

 

 

   

 今日の山小屋は一人に一つのお布団。

夕食後、まだ明るいので散歩。

でも蚊が多いので吃驚!そうそうに退散。

 

それに、全体の半分弱の人数で空いていて、とても静かだった。

此処はランプのみ。それが良い雰囲気である。

あまりにも静かで、蚊も飛んで眠れなかった。

(蚊取り線香を一つ貰って焚いた)