北 岳
3193m

8月4日(木曜)~5日(金曜)

何年越しの北岳登山が、やっと実行することができた。
今年の夏も、好天の続く日が定まらず・・・
1日でも天気が良いのならと、この日に決定!
最初はテント泊で2泊の予定だったが、間ノ岳には行かず、
「北岳肩の小屋」に1泊だけと、相変わらずの軟弱登山/(^_^;)

4日、午前1時に目覚ましが鳴るはずが・・・AMとPMを間違えて
起きたのが2時半!芦安の駐車場までバスの始発5時15分に間に合うかと
心配したが、4時40分に到着。身支度をして周りを見回したところ
ほぼ満車状態で吃驚!平日でもこんなに混むとはね~

それでもバスは立ち席の登山者が4人だった。
バスガイドさんの山と高山植物、トンネルの説明を聞きながら
広河原まで1時間近く揺られた。

広河原から眺めた北岳の雄姿。
この日は肩の小屋泊り。明日の登頂に期待であった。

 

6時45分に広河原を出発。タカネナデシコや沢山の花が咲いていたが
ゆっくり写真を撮る時間が無く・・・いつものことだけどね~

 
山はもう秋なのね。リンドウがあちらこちらに。


ミヤマコゴメグサも沢山咲いていたが、とても小さい花で
ゆっくり向き合わないと上手く撮れない。
その他にも、キタダケトリカブト・エゾシオガマ。
イブキジャコウソウ・オオカサモチ・タカネグンナイフウロ
ハクサンフウロ・シモツケソウ・タカネツメクサ・イワツメクサ
イワベンケイ・クルマユリ・ウサギギク・ヤマハハコ・

さすが、マルバダケギクとバイケイソウは一面に咲き乱れていた。
南アルプスは、鹿の食害が進んでいるのが見てとれる。
まだまだ沢山の高山植物が咲いていたが、
残念ながらこの目に留めるだけに・・・

 
北岳の登山道は、登り一辺倒でかなり疲れる。
それにだんだんガスって来た。


午前11時45分、肩の小屋が見えてきた。
大部分の人達に抜かれた我が隊である。
足は棒のように突っ張って、情けない姿だったと思う。

12時前に「肩の小屋」に到着。疲れ過ぎて食欲は無かった。
隊長は早速生ビールを注文!

隊員は宿泊手続きを済ませ、ザックなどを2階へと上げたりと忙しい。
その内に雨が本降りになって、後から登って来た方たちは
相当大変だったと思う。山は午後に荒れることが多い。
談話室?などで、隊長はいつものように話が弾んでいる。
広島から、娘さん二人(高校生と中学生)を連れ立っての親子4人パーティ。
娘さんたちも素直で明るく、私達と良く話を交わしてくれた。
楽しい時間はあっという間に。やがて雨も上がり、
登山者たちは皆、墨絵の様な山々の景色に魅入っていた。


雨上がり、肩の小屋の前で。


南アルプスの女王と言われる、仙丈ケ岳は、2004年7月に日帰り登山。
何故か?作成していたレポが消えてしまった!ショックでした。


甲斐駒ケ岳。仙丈ケ岳と一緒に登る予定だった山。
つい先ほど話していた親子さんは、明日登るとか。


鳳凰三山(地蔵岳・観音岳・薬師岳)


富士山の天辺だけのシルエット


タカネヒゴタイ(シラネヒゴタイ)キク科 トウヒレン属
山小屋の近くで。北岳山頂付近にも咲いていた。


タカネヒゴタイを大写しで。


山小屋の食事は、人数が多いため4回位に分けられた。
私達は2回目で5時10分からだった。
ご飯とお味噌汁はお替り自由だそうで、美味しくて大好評。
我が隊は、1杯で充分だった。完食!

山小屋のお兄さんが、「皆さん外が夕焼けできれいですよ~」
と声をかけると、一斉に皆外へ!
夕焼けと雲海に浮かぶ、仙丈ケ岳のシルエットが美しかった。

9時消灯。その前にQ隊長は眠りについた。
隊員は中々眠れず、久しぶりの山小屋泊まりに慣れなかった。
一睡もできないまま時計を見ると12時半。そーっとトイレに行くと、
空には満天の星が輝いていた。眠れず得をしたというかどうか・・・
さあ~困った。明日の下山が心配。
少しうとうとした時に、Q隊長から起こされた。
夜中の3時半である。階下では話し声も聞こえる。
出発の準備をしているのだろう。
早めに北岳に登り、広河原発12時45分のバスの時間に
間に合うようにと言う。午後から天候が悪くなるらしい。
頑張って支度を始めた。山小屋の朝食は6時まで。
間に合わなかったら無いと思ってくださいとのこと。


4時57分 ご来光!(レンズに水滴がついていたことに気づかず・・・)
山頂まで辿り着かない所でシャッターを切る。


富士山は、最後までこんな感じ。まっ、こんなもんでしょう。
贅沢は言えないよね~そして5時に~~


じゃーん!やったぜ北岳登頂\(^▽^)/バンザーイ!!


 疲れも吹っ飛んじゃう、素晴らしい360度の大パノラマにうっとりです。


間ノ岳(3190m)奥穂髙と対の堂々3位です!
3000mの
尾根歩きが出来ず、残念(;>n<;)


甲斐駒は朝もやではっきりとは写せませんでしたが、
もう少し引き寄せれば良かったかな?
二人して撮っていたのに、良い写真がありませんでした。


うっすらと見えるかな?影北岳が。


西農鳥岳3051m 農鳥岳 3026m 
この後、5時半過ぎに、北岳山頂から肩の小屋へ下山。
6時に間に合いそうも無いので、朝食は諦めていた。


チシマギキョウ


トウヤクリンドウが、今が見頃と咲き誇っていた。
今年は「キタダケソウ」の咲く時期が早く、見頃には間に合わず・・・かなりショック!


下山途中のトウヤクリンドウと、間ノ岳。


こんな岩だらけの所を慎重に降りてきた。


朝日に照らされたイワギキョウ。
花の写真もろくろく撮れないまま、肩の小屋に6時10分過ぎに到着。
諦めていた朝食を、小屋の人が出して下さった。
まあ、二人分2千円の食事代・・・有難く食しました。


昨日撮りたかったトウヤクリンドウが、仙丈ケ岳を背景にバッチリ~♪



肩の小屋は、荷下げのヘリが到着すると言うので、
6時45分に下山開始。とにかく急ぐQ隊長 へ(*^o^)ノ


振り返って北岳。山頂に雲が湧きだしてきた。
もうゆっくり写真を撮れないと思い、カメラをザックに仕舞い込んだ。
花は時々、Q隊長に撮ってもらうことに。


タカネナデシコ


ハクサンフウロとコバノコゴメグサ


シモツケソウ


ミヤマハナシノブは北岳を代表する花と雑誌「岳人」に書いてあった。
何も知らずに撮っていたQ隊長^^


下り一辺倒の下山も足に相当な負担が生じる。
あと1時間と少しで広河原だ。
棒のようになった足が、濡れた石で滑らないように
慎重に歩いた。


この吊り橋を渡れば広河原。Q隊長の笑みがこぼれる。

 
左 広河原のテント場。右 川の急流が涼風を噴き上げ、気持ちがいい~
12時過ぎにバス停に到着。乗り合いタクシーならば早く出発できるしバス代より少し安い。
人数が9人と定められていて、あと一人が中々現れず皆やきもき。
山小屋でお会いした、広島からのご家族に会えた。雨でテントが濡れて大変だったとか、
これから北沢峠行のバスに乗り、北沢峠でテント泊して明日は甲斐駒へ登るとのこと。
ようやく団体さんが到着して、一人こちらのタクシーに乗ってもらい
ようやく出発することができた。親子二人、父親と小6の女の子。
昨年は奥穂高、一昨年は槍ヶ岳に登っているとのこと。
疲れ知らずの元気な娘さん。タクシーが出発したと同時にスヤスヤzzz

芦安の駐車場に、12時半過ぎに到着した。
ポルテ君は、強烈な暑さに耐えながら?ご主人を待っていてくれた。
いやー熱いのなんのって!早く温泉で汗を流したい思いでいっぱい。
近くの芦安温泉に入ろうと思ったが、以前に夜叉神峠の帰りに寄った
「桃の木温泉山和荘」に立ち寄り湯をすることにした。
源泉かけ流し(アルカリ性単純温泉)飲むことも出来る。
新築してとても綺麗になっていた。

こうして念願が叶った「北岳登山」が終わった。
隊長は、もう南アはこれが最後と言うが、
鳳凰三山は、いつか歩きたいと思っている。


この度の山行は、日頃の鍛錬不足が祟っての筋肉痛!
階段を登るのもやっと、降りるのはもっと辛い。

山モードの身体に鍛えなおすには、
もっと山に登ることだと、
大反省の二人でした.