1963m
2016年10月6日~8日
小谷温泉に訪れるたびに、気になっていた雨飾山
その山に、とうとう登ることができた。
新潟県糸魚川市と長野県小谷村の県境、妙高高原の西に位置し
南峰と北峰のピークを持つ双耳峰の山で、
その昔は荒菅山(あらすげ)と呼ばれていたと言う。
10月6日(木曜日)晴天
午前5時40分頃自宅を出発。秋空が清々しい。
平日は高速も、すいすいと走れて気持ちが良い。
7時過ぎには、南アルプスと八ヶ岳が美しい山並みを見せてくれた。
八ヶ岳
甲斐駒ケ岳
7時半に双葉SAで朝食&休憩。ラーメンを食べる。8時出発。
9時20分、安曇野ICから「穂高神社」へと向かった。
Q隊長が、前々から参拝したかった穂高神社である。
Q隊長は、二十歳の頃からつい最近まで、
9回も穂高岳に登頂している。
たまには美術館見学。
日本近代彫刻の扉を開いた荻原守衛(碌山)の作品と資料を保存・公開する
碌山美術館は、30万人の寄付と支援によって開館した。
「明治12年生まれ、農家の5男。18歳で油絵の作品に感動、啓発される。
ニューヨーク、パリで美術の勉強。ロダンの「考える人」に衝撃を受け、
彫刻への転向。26歳で高村光太郎とも交わる。28歳の秋、ロダンを訪問、教えを受ける。
明治43年、30歳の短い生涯を終えた。」
美術館入り口と外にある彫刻「労働者」
(中に展示してある作品は撮影禁止)
蔦の絡まるレンガ造りの「碌山館」に最初に入った。
他の館には、友人たちの作品も展示されている。
大型スーパーカインズで夕食の買い物。セブンイレブンで朝食用のパンを購入。
お昼を過ぎて、蕎麦屋を探す。白馬駅を通り抜けると、蕎麦畑が広がる。
既に刈り取られていた。山道に入ると、雨が降り始めた。
怪しい空模様・・・気温17度。横浜も松本市内も今日は30度なのに。
肌寒くなり、シャツを羽織る。
12時半ごろ、「おたり名産館」でやっとお蕎麦を食べることが出来た。
以前に来たことがあるお店。隊長が覚えていたのである。
大阪からのご夫婦と千葉からのご夫婦と一緒の席で、楽しく話を交わした。
午後1時20分に店を出て、小谷温泉へと向かった。
雨飾高原キャンプ場の駐車場へ行く前に、露天風呂に浸かる。
女性専用の方は、誰もいなかった。いつもは熱い位だったが、丁度良い温度だった。
2時半ごろ駐車場に到着。車4台が駐車していた。
時々雨が降ったり止んだり。下山してくる登山者は疲れ切っていた。
最初から最後まで雨の中を歩いたそうで、登山靴は泥だらけ。
明日スパッツは絶対に必要である。
オートキャンプ場は少し上部にあり、かなり高い。
駐車場の傍のテント場は、一人700円。
薄暗くなるまで車中泊にしようか、テントを張るか、
迷った結果、やっぱりテント泊に。
今回の大失敗!クマ鈴、テント用ランプ、ヘッドライトを忘れた事!
夕食を済ませ、6時ごろテントに入り眠りについた。
夜中、次々と車が駐車場に入って来るのが、エンジン音で分かった。
7日午前3時頃目が覚める。テントの中から星明りがちらちらと。
外に出ると満天の星空だった。期待が膨らむ。
5時半にテントを撤収。朝食のパンを食べ、支度をした。
明るくなり、辺りを見渡すと駐車場は満杯!
道路まで延々と駐車していた。
こんなに大勢の登山客が登るのだから、クマ鈴など不要だった。
5時40分、いざ出発!
青空を見上げながら、ルンルン気分の最初の歩きだった・・・
いきなりの急登が続き、昨日までの雨で登山道はドロドロの悪路。
まだ紅葉は早かったのか、緑の中を歩く。小さなデジカメは電池切れ?
簡単に写真は撮れず・・・途中休憩を入れながら、一旦荒菅沢まで下り
また登り上げるのが大変だった。↓隊長が沢を渡った所。
再び急登を登りつめると、雨飾山?
と思ったが、その奥らしい。しかし迫力がある。
これから笹平へと向かって歩く。
笹平の向こうに雨飾山の雄姿が現れた。
想像していた山容では無く、嫋やかなお姿(*^-^*)
左から、妙高高原、黒姫山、高妻山かな?
下を覗くと荒菅沢
そして、山頂近くになると北アルプスの山々!!
素晴らしい眺望である。
Q隊長は山頂に向かったが、隊員は石仏がある北峰に寄り道。
奥は山頂標識のある南峰
9時ジャスト、雨飾山に登頂\(*^▽^*)/バンザーイ
360度の絶景でした!
左から、爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳、五竜岳、唐松岳、右には白馬槍と白馬岳、雪倉岳、朝日岳
穂高連峰と槍ヶ岳を望遠で撮る。
雲海に浮かぶ鹿島槍ヶ岳・五竜岳
白馬岳
糸魚川市と日本海。
白い煙を上げる焼山と、右奥には火打山
北アルプスを背景に、記念にツーショット!
高妻山
歩いて来た笹平を眺める。登山道は乙女の横顔。後で知った。
9時40分に下山開始。素晴らしい景色を堪能して大満足♪
来た道を下山するが、かなりの急坂道は膝に堪える。
慎重に足を運ぶ。まだまだ登って来る登山者。グループも多く
待ち時間も多くなる。そのため休めるけどねσ(^_^;)ヘボ隊員
まだ泥状の登山道もあり、岩も滑る所もありカメラは仕舞った。
大きなブナ林。紅葉は早かったので感動は無かったけど。
小さな隊員とブナの巨木。
駐車場に辿り着いた時は、本当にほっとした。
駐車場の休憩場で、昼食にレトルトの善哉にお餅を入れて食べた。
今日の宿泊先、小谷温泉の山田旅館に行くには早すぎるので、
昨日入った露天風呂でゆっくりと湯に浸かり
今度は湯の客が、入れ替わり立ち代わりで賑やかだった。
3時近くになって宿に入り、ゆったりと身体を休め、
何度も温泉に入り、至福の時間を過ごした。
翌日は朝食を済ませたら、早めに出発。
雨が降ったり止んだりの不安定な空模様に、
この日雨飾山に向かった、2グループを心配した。
午後2時半ごろ帰宅。
素晴らしい山行の余韻は続いていた。
あずさ隊のコースタイム:登り3時間20分、下り2時間50分
(参考にはなりませんので)
標高差:832m コース距離:9.2km