会津駒ヶ岳&会津湯巡りの旅

10月4日~7日(3泊4日)

初めて、車中泊とオートキャンプ場を利用しての旅。
最初は4泊5日の計画だったが、途中で1日繰り上げた。
秋の会津駒ヶ岳、草紅葉を楽しみにしていた。
Q隊長が一番楽しみにしていたのが温泉である。

天気予報では、5日が良いとのことだった。
4日、午前7時に出発。東北道を走り、宇都宮ICで降り、一般道へ。
途中、なじみのお蕎麦屋さんへ入り「乳茸蕎麦」を昼食に。
乳茸と茄子の汁が、絶品である。

福島南会津の温泉、湯ノ花温泉へと向かう。
何年か前に、母と兄も一緒に入った「弘法の湯」は
共同浴場で、一人200円の件を購入すると4つの施設に入浴することが出来る。

今回は、「弘法の湯」のみ。少し熱めの湯で、出たり入ったりしながら
1時間位、のんびりと浸かった。

そして今夜泊るオートキャンプ場へと車を走らせた。
途中、登山口に一番近い駐車スペースの下見をした。

予定していた「キリンテキャンプ場」は、閉鎖されていたので、
隣の「かわばたキャンプ場」にお世話になることに。
オーナーは、気さくな女性で、あずさ隊員と同じ名前(本名)で親しみを感じた。
自慢は広くて清潔な、最新式のトイレ。バンガローも暖炉があり、
大変な人気で、早めの予約が必要だそうだ。
日曜日でも、既に一杯だった。でも、キャンプ場はガラガラ~
使用料1500円を支払って、早速近くにある桧枝岐温泉施設「燧の湯」へ車で行く。
オーナーが、無料の券を貸してくれたので、入浴料1000円が不要になった。
泉質はとろっとして、肌がツルツルになる。下山してきた登山者が多い。

最初は、常連の40代の男性と話が弾み、その方が帰られてから
山から下りてきた同級生三人組(同じ世代)と山の話で盛り上がる。
私達と同じくらいのご夫婦は、炊事場で慣れた料理作り。
あまり得意で無いあずさ隊員は、ラーメンに野菜たっぷり入れただけの簡単料理・・・

折角テントを持ってきたのに、Q隊長は車中泊と決めた。
座席を倒し、平らになるように工夫はしたが、なにせ初めての事
上手くは行かなかった。翌日は、いよいよ会津駒ヶ岳に!
期待を膨らませながら眠ったが、熟睡は出来なかった。

5日(月曜)
4時過ぎに起床!昨日作ってきた「栗おこわのおにぎり」を食べた。
辺りはガスっていた。5時にキャンプ場を出発。
車で30分走らせ、滝沢登山口に一番近い所に車を止めることができた。
既に5、6台が駐車していた。

↓左:5:34登り始める。右:紅葉が始まっていた。

 

水場はかなり下った所にあり、一人で行ったQ隊長は、ふうふう言いながら戻ってきた。
明るくなってきたが、一向にガスは取れなかった。

 

こんな階段もあり、赤く色づいたナナカマドも綺麗である。あともう少しだ!

 

木道が出てきた。濡れて滑りやすいので注意しながら歩く。草紅葉が綺麗に色づき、池塘も現れる。

 

ドウダンツツジも綺麗~木道を歩くQ隊長。晴れそうもないな~と少し落ち込む・・・

 

終わりに近いリンドウが、木道の脇にちらほらと。

9:25に駒の小屋に到着。
この小屋に泊った登山者も、この天気を残念がっていた。
昨夜は、星が出ていたので晴れると信じていたとのこと。私もである。
ザックをベンチに残し、カメラだけ持って山頂へと向かった。20分位登る。

会津駒ヶ岳(2,132)9:00登頂!
この後アクシデント!中門岳へ向かう途中、下りの木道で思いっきり滑って転んだ隊長!
肩と腕を打って痛がったので、中門岳は諦めた。それにガスって何も見えないし・・・
小屋に帰ろうと歩き始めたら、今度はあずさ隊員が滑って転んだ。
何が何だか分からない位、痛くて起き上がれなかった。
まさかと思った。二人してドジなんだから~~

  

雄大な池塘群の景色を見ることは出来なかったが、またリベンジ出来るかな?
太陽が出そうになっては、直ぐに隠れてしまうの繰り返し。
もしかしたら昼頃には晴れるのではと、そんな予感はしていた。

小屋に戻り、直ぐに下山をすると言うQ隊長に、隊員が折角だからとコーヒータイムを要求!
辺りは真っ白、小さな景色を見ながら美味しい珈琲と羊羹で心を癒す。

 

ミニ池塘の景色を撮りながら、もう少し止まっていたいな~と思うが
10:10 下山することになった。

登っている時には見えなかった紅葉も現れだし、後ろ髪がひかれる。

急がなくてもいいでしょう~と隊長に文句を言うあずさ隊員であった。

振り返ると、少しづつ明るくなってくるのが分かる。

ガスが取れていく・・・

紅葉に染まる山肌、何とも言えぬ気持に・・・

ほらね!やっぱり晴れてきたでしょう~まだ1時間も歩いていない。
今日も多くの登山者が登って来る。駒の小屋へ宿泊する人が多い。
これから登ってくる人が羨ましいでござる。

なんて意地悪なお日様なんでしょう!と、思いはしたものの
久し振りの山の空気と、紅葉を楽しませて頂き、
感謝しなくちゃね(*^_^*)

12:30に下山。駐車している車の数に吃驚ぽんや!!(テレビ小説のあさのセリフ)
汗を流すために、昨日入った「燧の湯」へ。登りよりも、下りが辛かった足を
温泉に浸かりながら良く揉み解した。疲れが取れる~
腕がひりひりすると思ったら、擦り傷が出来ていた。打ち身も・・・まったくぅ
1時間近くゆっくりして、今度は木賊温泉へと向かった。

14:50 到着。
木賊温泉の井筒屋さんの温泉は、東日本大震災で温泉が出なくなった。
でも、川のすぐ傍に、日帰り入浴できる岩風呂の共同浴場がある。
しかし混浴。湯あみを着て大丈夫なので、入ってみた。
地元のおばあさんと湯に入りながら話をした。

15:30 に出発。今夜泊る道の駅に向かう前に
また湯ノ花温泉方面に逆戻り、「そば おり田」と言う
なじみのお蕎麦屋さんへと、ひたすら車を走らせた。
16:15 到着したが、まだ準備中だった。それでもQ隊長は
諦めずに戸をたたく。親切に、店主が中に入れてくれた。
わがままを聞いてくれて、美味しい蕎麦を食べさせてくれました。
Q隊長の兄も良く来るお店である。大満足して出発。

16:45 「道の駅たじま」に到着はしたが、今度はテントでゆっくりしようかと、
「昭和の森キャンプ場」へ予約の電話をしたら、
「今日は月曜日で、誰も来ていませんよ。あなた達だけですが、どうしますか?」と言う。
広すぎるキャンプ場で、私達だけで寂しいから止めておきます。と断った。

ここの道の駅は、なんとなく寂しいので、もう少し広い「道の駅きらら」に移動した。
ここは温泉施設もあり、地元の人たちが利用しているらしく
ひっきりなしに車でやって来る。夜8時まで営業していた。
昨日買った会津の日本酒を飲み干した隊長。
この道の駅でも、5種類の銘酒がセットになった、カップ酒を購入。

私達と同じように車中泊する車が多い。隣は、鳥取から旅をしているご夫婦。
昨夜は、寝床が良くできていなかったので、平らになるように工夫した。

6日(火曜日)晴れ~~

6:00 起床。珈琲を淹れて簡単な朝食。
良く眠れたと言う隊長。隣のご夫婦と話が弾んだ。
これから行く名所とか。ご主人とQ隊長は、同じ釣りが趣味で意気投合。
こんなに良い天気、もう一つ位山歩きしたいと希望したが却下!
近くの「駒止湿原」なら良いと、隊員も機嫌を直す^^

鳥取のご夫婦が、何処の温泉に宿泊したら良いか分からないと仰るので、
私達が今夜宿泊する宿の、電話番号をお教えした。
お互いに写真を撮りながら、またお会いできたら良いですね。とお別れした。

7:50 出発。しかし。駒止湿原の入り口付近に「通行止め」の看板が・・・
工事トラックの人が「道が水害で崩落してしまったので、今は何処からも入れないよ」と言う。
諦めて、湯野上温泉へと向かった。いつも素通りしていた温泉だった。

茅葺屋根で有名な、湯野上温泉駅。

 

向かって左側に真新しい足湯があった。丁度列車が入って来て、待ちわびたお客さんの様子にほのぼの~

 

共同浴場を探していると、タクシーの運転手さんに尋ねたら、
共同浴場より素晴らしい温泉があると教えて下さった。

 

入浴は露天風呂のみ。宿の女将さんはとても品の良いおばあさん。
「今は空いているので、何処でも一緒にお入りなさい。ゆっくりなさって下さいね」と。
一人500円で、1,000円を支払い、早速湯に浸かりに。

男性専用露天風呂と、夫婦岩。

 

左:貸し切り風呂。 右:女性専用露天風呂。温泉の泉質は極上。
どちらも、清潔で気持ちが良かった。

  

温泉に浸かりながら、素晴らしい景色が見られる。
この川は、「塔のへつり」と繋がっている。

1時間くらい湯に癒され、至福の時間を過ごした。

今日は1日繰り上げて「玉梨温泉 恵比寿屋旅館」に宿泊。
時間はたっぷりあるので、久しぶりに「大内宿」へ行くことにした。

奥の長い階段を登り、初めて上部から撮影した。

まだ10時頃だったので、そんなに人は多くは無かったが、
次々と観光客で溢れてきた。平日なのにね~

玉こんにゃくを食べたり、栗ソフトに満足なあずさ隊員。隊長は甘酒を。
孫に、木で作ったおもちゃも購入。

 

大内宿から柳津方面へと向かう途中、
「会津駒ヶ岳」がうっすらと姿を見せてくれた。また何時か、とご挨拶。

そして、磐梯山。

飯豊連峰の雄姿。黄金色に実った稲とベストショット!

ラーメンが食べたくて、探しながら走る。
お昼過ぎ、「柳津憩いの館」ほっとやないづで、味噌
ラーメンを食べた。
今まで経験したことない味だったけど、中々のお味でした。

 

 

旅の最後の「玉梨温泉」へ向かう。途中、「道の駅奥会津 かねやま」に立ち寄る。
ここで「赤カボチャ羊羹」を購入。初めて赤カボチャと言う名のカボチャを知る。
ここ金山町でしか手に入らない、幻のカボチャらしい。
探している人がいて、売り切れていたと嘆いていた。
この道の駅は、地元で作っているパンもあり、外にはテーブルも設置。
車中泊するのには最適かも~今度来る機会があったら利用したい所。

14:00過ぎに、金山町の「玉梨温泉」に到着。
最初に、八町温泉の共同浴場へ。1時間ほどゆっくりした。
とても熱い湯で、思い切らないと入れない。(男女別)
Q隊長は、水を出して薄めていたが、隊員は我慢して湯に浸かった。

地元の主婦の方が入って来て、話をする。町の人達全員で管理している。
交代で掃除をして、いつも清潔にしているそうだ。有難いです。

近くの大きな屋敷の表の倉庫に、赤カボチャが出来ました。と張り紙が!
ご主人?が、戸を開けると、沢山の綺麗な赤カボチャなどが入っていた。
大きなカボチャとクルミ、ミョウガを購入した。

 

15:00過ぎに、玉梨温泉「恵比寿屋旅館」に入館。
久し振りだった。でも、此処へは結構訪れている。
川の対岸から写した旅館。家族だけで営んでいる。

宿の部屋から見える、対岸の遊歩道は水害で崩落していた。
水害の恐ろしさを目の当りにした。

部屋に荷物を置いて、早速もう一つの共同浴場へ入った。
二つの源泉の内の一つが、先の水害で流されて出ないと言う。
復旧まで時間がかかるそうだ。

今度は宿の内風呂に入ろうとしたら、道の駅きららで知り合った、
鳥取のご夫婦が、来館していた。お互いに再会を喜んだ。
夕食の時にも話が弾んだ。楽しい出会いに感謝です。
2日間、野菜不足で栄養も偏っていたので、美味しい夕食を二人とも完食!

温泉三昧と、消化不良の山歩き。あっという間に過ぎて行く。
でも、思い出は大切にしたい。

7日(水曜日)晴れ

どうしても、5時には目が覚めてしまう。
外の共同温泉に行ってみたら清掃中だった。
仕方なく内風呂へ入り、最後にゆっくりと浸かった。

7時半過ぎに朝食。お腹が空いていたので、全て完食!
温泉で炊いた、お粥とごはんも美味しかった。

9時近く、宿を出発。会計の時、只見線全線復旧の応援団の
会員になりませんか?と若女将に言われ、会員になったら、商品券が貰えた。
一人2,000円で、×二人で4,000円也!
道の駅で、蜂蜜とお味噌などを商品券で購入。ラッキーである。

帰りの道は、舟鼻峠を通る。まだ紅葉は早いかな?と思いながら車を走らせた。

残念ながら、峠の紅葉はまだ早かった。
↓道路を挟んだ山、桂の木の黄葉が、日に照らされて輝いていた。

来週辺りはきっと、見事に紅葉しているでしょう。
母と兄を連れて、2回ほど訪れた舟鼻峠の紅葉は、本当に綺麗だった。
その懐かしい山道は、トンネルが作られて封鎖されてしまった。

台風による水害で、稲が倒れ砂を被ってしまった田を
多く目にし、胸が痛んだ。早く復興して欲しいと願いながら
福島、栃木を後にした。